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「自分磨きを頑張りたい!」
そう思い立って自分磨きを始めようとした時、まずは外見的な魅力を磨きたくなりますよね。
外見は変化がわかりやすいけど、内面を磨くのは自分の成長がなかなかわかりにくいものです。ですが、歳を重ねるうちに、恋愛的な意味だけでなくても”モテる人”に共通するのは、内面に何かしらの魅力があったりするものだと感じています。
今回ご紹介する本は、元から自分磨きのために読んだ本ではなかったのですが「より自分らしく美しく生きるのにいい本だな〜 」と読み終えた後に素直に感じ、内面的な自分磨きをするならこうしたことを参考にしたい、と思うようになった本をまとめてみました。
いますぐに結果として現れるものばかりではないかと思います。ですが、何からはじめれば良いかわからない内面的な自分磨きの「きっかけ」を見つける、そんなイメージで読み進めていただくと何かヒントを得ていただける気がしています。
自分磨き。言葉だけを聞くと、漠然としていてやれることがたくさんありますよね。
先ほど冒頭にも書きましたが、外見を整えたり磨きをかけることは自分の変化がわかりやすくて、自分磨きの初めのきっかけとしては持っていこいです。
ですが、外見ばかりだけ整えていっても、例えば
若い頃はいいかもしれませんが、特に20代後半を過ぎてくると周りの友人たちや新しく出会う人たちも様々な経験を経ているため、より一層"自分の中身問題"が浮き彫りになることもあるかもしれません。
そんな人こそ内面を磨くことの魅力が大きいと思います。私が思うに、内面を磨くことこそが大人になっていく上での深みの違いを生み出す。そんなものだと思うのです。
ですから、外見を磨いただけではなんだかうまくいかないと感じる方は、自分磨きとして内面を磨くことを強くおすすめします!
わかったようなことを書いておりますが、まさに内面を磨くことは、ただ良い本を読んでみたり、名画を見てみたりすることだけでなくて、
そのさきに何を自分の中に見出せるかが大切なことだと思っています。
ここまででも素敵なんですが、大切なのはこの先です。
本を読んでみたその時に「自分が何を感じたか」「自分はこの本を読んでどうしようと思ったか」みたいなもの。これが大切です。この積み重ね、この連続が自分の中に確固たる”何か”を見出すことができると私は思います。
そして、確固たる”何か”は色気となると思うのです。
これはみなさんも共感いただける部分ではないでしょうか?何かを突き詰めた人って色気がないですか?
なんでもいいんです、例えば本が好きなら、みんなが知らないような本を知ってて、おすすめを教えてと聞くとやっぱり本をたくさん読んだり培ってきた感性が魅力的だから、教えてくれる本もめちゃくちゃ気になる本だったりする。とか。
もちろん伝え方も大事ですし、偉そうに知識を自慢するような言い方の人は別問題なのですが、上記太字にしたところがポイントで、
情熱を注いで何かに集中した人って惹きつけられる”何か”がそこにあるんです。
わかりやすく自分磨きを考えるなら、これこそがまさに自分磨きで目指す部分だと思います。何かを突き詰めるからこそ発する”何か”を求める。これは求めてできるものではないのですが、そこが目標になると素敵な人になると思います。
前置きが長くなりましたが、ここからは実際に私が読んできた本の中から自分磨きの参考になりそうな本をご紹介していきます。
著者は塩谷舞さん。
SNSを中心に目にされたことがある方も多いかと思いますが、文筆家としてエッセイを中心に素敵な言葉を紡がれて活動されています。
本書は、お住まいのあるニューヨークでのリアルな生活やご主人との生活で感じられたこと、異文化に触れる中で気付かれた多くのこと、これまでの人生の中で確立されたご自身の生き方などが赤裸々に綴られたエッセイです。
ニューヨークという日本とは全く違った多様な考え方や価値観、文化などが入り混じる中で、様々な葛藤を抱かれながらも懸命に生活される姿は大変勇気をもらえる気がしています。やはり生活をリアルに感じられる言葉を楽しめるのがエッセイの醍醐味であって、本書も海外での生活をリアルに感じられました。
そして、これまでの人生の中でご自身で確固たるものとされてきた価値観や生き方のようなものを通しては、「美しく生きる」ということを体現されているとも強く感じます。
世界が鮮やかであることを忘れないために、自分とは色の異なる友人を大切にしたい。いま見えている色だけではなく、できれば育った環境も含めて。
塩谷舞さん『ここじゃない世界に行きたかった』
この文章の表現の仕方ですよね。この塩谷さんの感性が私にも欲しい。
この一文にもあるように、考え方の美しさだけでなく紡がれる言葉の数々も素敵で、本書全体を通して言葉に表されないような優しさや純白、淡いような印象が感じられるんです。
触れられているテーマとしては酷なものもあったりしますが、そうした中でも、全体的な雰囲気にそれら高貴な印象を感じるのはやはり、塩谷さんの人柄と紡がれる言葉の数々、感性があってこそのものであると思うんです。
本書は現在の京セラを設立された稲盛和夫さんの著書です。
みなさんも本屋さんで目にしたことがないでしょうか?
私の手元にあるのは2019年に刷られたものですが、帯には「120万部突破!」と書いあり、現在も書店で色褪せず並べられていることからもわかるように、多くの方に愛されている名著といえる一冊であります。
現在のKDDIの設立も行われ、出家もされたりと多くのご経験をされた中から、真の意味で正しく生きるために必要なことが記されています。
人間として正しい生き方を志し、ひたすら貫きつづける。それがいま私たちにもっとも求められていることではないでしょうか。それこそが、私たち一人ひとりの人生を成功と栄光に導き、また人類に平和と幸福をもたらす王道なのです。
稲盛和夫さん『生き方』
稲盛さんが示される生き方は、とにかく人間として正しく生きること。これにありました。大変シンプルなもので、誰でもできるわかりやすいことです。
だからこそ稲盛さんの生き方には美しさを感じました。
今からかなり昔ですが、高校生の時、友達のお父さんが本書を人生のバイブルにしていると伺ったことがありました。当時私もたまたま本書を手に取ったことがあったのですが、まだ未熟だった私にとっては、あまり響かなかったことを失礼ながら感じていたのが今でも思い出されます。
ですが、大人になって読み返してみると考え方とは変わるものですね。心に刺さる言葉がたくさんあり、今一度自分の生き方を考え直さなくてはいけないと強く感じさせられます。
明治時代の思想家である岡倉天心の著書です。
お茶・茶道というものが如何にして成り立ち、どのように人々に愛され浸透し、その根底となる部分にある哲学や美学がどういたものかを、茶道の前線を進まれた方の言葉で綴られています。
茶道をされている方こそ、イメージとして美しく凛とされているようなイメージを抱きます。
それぞれの所作にはじまり、空間からお出しするものの数々まで礼節を欠くことがないよう、事細かく考えられているからこそ、やはり茶道をされている方は美しさを体現されているような気がするのです。
そんな茶道の中身に近づいていくと、一種の哲学的な考え方や見方が存在しており、そこに落ち着きを楽しむ「茶道ならではの考え方」があることに気付かされました。
本書にも書かれているように、禅の思想や礼節から茶道は発展したとされるからこそ、仏教由来の哲学も見受けられることがわかります。
仏教には諸行無常という教えがあり「全てのものは常に同じ状態でなく、必ず変化するものである」といったようなこの教えは、その場の一瞬を大切にする茶道において、あらゆる部分に表されているのだとも考えさせられました。
こうした茶道に見られる哲学的な感性・考え方を、視点を変えて、日常生活の中で自分なりに見出せることは、余裕のある人間へと自分を成長させる足掛けにもなるのではないでしょうか。
今回は3つの本をご紹介させていただきました。
どの本にも共通することとして私なりに”何か”が根底にあると感じています。それは外見的な美しさだけでは醸し出すことのできない、真の人としての美しさでもあって、いますぐに実践できるものではないかもしれません。
ですが、こうした人間らしい内面の美しさこそ本当に必要なものであって、きっと後には外見的な美しさとしても滲み出てくるものである、そう思うところです。内面を磨くことはそう簡単なことではありませんが、自分が何を感じたかを日々自問自答しながら、日々色々なことを吸収したいですね。